すべてはあの花のために❽
新幹線はみんな爆睡。ハナはオレらに毛布を掛けたあと、どこかへ行ってた。多分電話かな?
ハナの後に続いてキクも席を立った。その時キサの髪にそっとキスを落とす。……あ。いいですね、ラブラブで。
帰ってきたハナが、チカと小さく会話をしていたけど……。
「……うん。うんっ。だいじょうぶ。大丈夫だよ? 君には、みんながいるからね?」
そう言ったハナに、言ってやりたかった。
「(……ハナにも、オレらがいる)」
そう心で呟いたあと、オレは目的地までもう一眠りした。