すべてはあの花のために❽
1.モノクロの世界
一歩外へ出てしまったら
そこには自分の居場所なんてなかった
ただ唯一はじめから
自分を『自分』とわかってくれた
自分が『自分』としていられた
あいつの隣が
自分の居場所だった
モノクロの世界だって 嫌いじゃない
いや どうだってよかった
自分のことを『自分』だと
わかってくれる誰かがいるだけで
オレは十分だった