野いちご源氏物語 一四 澪標(みおつくし)
朧月夜(おぼろづきよ)尚侍(ないしのかみ)のことも忘れてはおられない。
性懲(しょうこ)りもなく昔を思い出してお手紙をお送りになるけれど、女君(おんなぎみ)の方はとっくに()りていらっしゃる。
昔のように思いのこもったお返事はくださらないの。
<せっかく都に戻ってきたというのに。このまま私たちの関係は終わるのだろうか>
とお思いになる。
< 12 / 24 >

この作品をシェア

pagetop