ワケアリ無気力くんが甘いです
▶二人花火
充実中
▶▶
「やあー!もう疲れ──んぐっ!!」
「かんちゃんっ……ここ図書館だから……!」
調べものの課題で、資料集めをしていたところ……急にかんちゃんが本を閉じ大声を出した。慌てて口を塞ぐも、周りにいた人からは冷ややかな目が……頭を下げれば苦笑いされた。
「……ごめん、ヤコちゃん。2人だけでいる感覚だった」
でしょうね──
声を最小限のボリュームにおさえ、私たちはこそこそと話すに。
「もう、集中力がすっからかんになってしまったよ私。ヤコちゃん、今日はもう遊びに切りかえましょうか」
……予定より1時間弱、はやい切り上げになってしまうけど、焦ることもないか。
「そうしよっか」
そうと決まれば!と、いそいそと片付け、私とかんちゃんは図書館をあとにした。