ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉
「昴くん!」

「おい、大丈夫か⁉」

 額に汗をにじませた昴くんは、尋常じゃないほど焦ってるみたい。

 逆に『そっちこそ大丈夫?』って聞き返したいぐらいだ。

「私は大丈夫だよ! この会長って人が助けてくれて……」

「今すぐにそいつから離れろ!」

 私の声をさえぎって、昴くんが声を荒げた。

 今すぐにってそんな無茶な……。超能力を使えない状態だから無理だよ。と目で訴えるものの。

「敵なんだよ! 危ないから、今助ける!」

 昴くんはこちらに近づくなり、私を助けようと手を伸ばした。

 けれど、会長がさっと昴くんから距離を取って失敗に終わってしまう。

「ふふっ、敵って……Regulusの総長さんは、人にレッテル貼るのがお好きのようで」

 会長が鼻で笑い、嫌味っぽく言い放った。

 完全に昴くんを挑発してるのが丸わかりで、喧嘩が始まるのではないかとハラハラする。

「じゃあ、愛しの茉紘ちゃんはいただくよ。バイバイ」

「はあっ⁉ おい待っ――!」

 昴くんが何かを言う前に、会長は私を抱えたままどこかへダッシュしていく。

 この会長……、いったい何を企んでるの⁉

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