呪われた死神皇帝は、亡霊の愛し子に愛を囁けない
(どうしたら、いいだろう……)
困り果てたイブリーヌは、あたりを見渡し――。
この部屋にはオルジェントをよく知る白猫がいることを思い出し、目線でハクマに助けを求めた。
『駄目じゃないか。そんなに強い言葉で拒絶したら。また亡霊達に嫌味を言われ、イブリーヌが苦しむことになるよ』
「白猫さん……!」
心優しいハクマは呆れた声を響かせながら、四足を動かしてベッドに飛び乗る。
イブリーヌが嬉しそうにハクマを呼べば、彼女の身体に寄り添った。
「邪魔をするな」
『僕は夫婦の仲を、取り持とうとしているだけだ』
「それが迷惑だと言っている」
『オルジェントはそう思っていても、イブリーヌはどうかな?』
白猫の余裕綽々な瞳と、オルジェントの不機嫌としか言いようのない視線。
それらが同時にイブリーヌに向けられる。
(白猫さんが来てくれて、とてもありがたかった、なんて言ったら……! 陛下の機嫌が、もっと悪くなってしまう……!)
夫に怯えた彼女がハクマからの問いかけに、素直に答えを出せないでいれば。
オルジェントは白猫に妻を奪わせないと言わんばかりに、イブリーヌを抱きしめる力を強めた。
困り果てたイブリーヌは、あたりを見渡し――。
この部屋にはオルジェントをよく知る白猫がいることを思い出し、目線でハクマに助けを求めた。
『駄目じゃないか。そんなに強い言葉で拒絶したら。また亡霊達に嫌味を言われ、イブリーヌが苦しむことになるよ』
「白猫さん……!」
心優しいハクマは呆れた声を響かせながら、四足を動かしてベッドに飛び乗る。
イブリーヌが嬉しそうにハクマを呼べば、彼女の身体に寄り添った。
「邪魔をするな」
『僕は夫婦の仲を、取り持とうとしているだけだ』
「それが迷惑だと言っている」
『オルジェントはそう思っていても、イブリーヌはどうかな?』
白猫の余裕綽々な瞳と、オルジェントの不機嫌としか言いようのない視線。
それらが同時にイブリーヌに向けられる。
(白猫さんが来てくれて、とてもありがたかった、なんて言ったら……! 陛下の機嫌が、もっと悪くなってしまう……!)
夫に怯えた彼女がハクマからの問いかけに、素直に答えを出せないでいれば。
オルジェントは白猫に妻を奪わせないと言わんばかりに、イブリーヌを抱きしめる力を強めた。