呪われた死神皇帝は、亡霊の愛し子に愛を囁けない
「私達はまだ、出会ったばかりで……」
「それの何が悪い」
「私と陛下の間には、愛がありません……」
「政略結婚と言う言葉に、聞き覚えは?」
「あ、り、ます……。ですが、私は……。ミミテンス公爵家に生まれましたが、勘当されているようなもので……。陛下に利益など、齎せません……」
「構わん」
ああ言えばこう言う彼女の態度に痺れを切らした彼は、このまま説得を続けても平行線だと考えたようだ。
(奥の手を使うしかないな……)
覚悟を決めたオルジェントは、彼女に向かってはっきりと宣言した。
「その身一つで、俺の元に嫁げ」
彼は先程食料を調達しに行った際に購入しておいた、衣服と靴をイブリーヌに手渡した。
「こ、こんな高価なもの! 頂けません……!」
薄汚れた庶民が着るような麻布のワンピースではなく、全身を覆い隠すアンティーク調のドレスだ。
ヒールの高い靴を履いたり、貴族が身に纏うようなドレスを着たりした経験のないイブリーヌは、何度も首を振って受け取れないと叫ぶが――。
「それの何が悪い」
「私と陛下の間には、愛がありません……」
「政略結婚と言う言葉に、聞き覚えは?」
「あ、り、ます……。ですが、私は……。ミミテンス公爵家に生まれましたが、勘当されているようなもので……。陛下に利益など、齎せません……」
「構わん」
ああ言えばこう言う彼女の態度に痺れを切らした彼は、このまま説得を続けても平行線だと考えたようだ。
(奥の手を使うしかないな……)
覚悟を決めたオルジェントは、彼女に向かってはっきりと宣言した。
「その身一つで、俺の元に嫁げ」
彼は先程食料を調達しに行った際に購入しておいた、衣服と靴をイブリーヌに手渡した。
「こ、こんな高価なもの! 頂けません……!」
薄汚れた庶民が着るような麻布のワンピースではなく、全身を覆い隠すアンティーク調のドレスだ。
ヒールの高い靴を履いたり、貴族が身に纏うようなドレスを着たりした経験のないイブリーヌは、何度も首を振って受け取れないと叫ぶが――。