一途すぎる上司は、一人でも楽しそうな部下を甘やかしたい
そんな時、隣の席の同僚が昼休みにこう言った。

「ねぇ、絶対に千田さんって内海さんのこと好きだよね!?」

慌てそうになったが、ここで動揺すれば社内で噂になってしまうかもしれない。

「そんなことないですよ〜……」

「絶対好きだって!」

「何でですか……?」

「だって内海さんのことめっちゃ見ているし! しかもあり得ないくらい幸せそうに!」

その場は何とか誤魔化せたが、私はコーヒーを飲みながら同僚の言葉を考えていた。
< 11 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop