一途すぎる上司は、一人でも楽しそうな部下を甘やかしたい
「あー、可愛い。可愛すぎるわ」

その時、千田さんの視線が近くにあった時計に移った。

「あ、もうこんな時間か。明日の資料の直しを進めないとな。内海の自分の時間を奪うわけにはいかないし」

そう言って千田さんは自分の席に戻り、普通に仕事を進めている。

私もパソコンに向き直り、出来るだけ早く帰るために仕事を再開して……って、出来るわけあるか!

でも、ここで私だけ仕事を進めないのは悔しすぎる。

私は頭から余計な考えを振り払い、仕事を再開した。
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