天使なのに、なぜか甘やかされています。
「えぇ!?」

「えぇ!? ってなんだよ」
「てか、こんなこと言わせんな。恥ずいから」

 普段顔に出ない世河(せがわ)くんが、
 顔、手で隠して少し、照れてる!?

「あ、でも、屋上階段って確か、禁止されたままなんじゃ……?」

「あぁ、だから誰も入って来ないしバレない」
「内緒で飛び越えて行けばいいんだよ」

白鳥(しらとり)、俺となら怖くないだろ?」

 わたしは満面の笑みを浮かべる。

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