天使なのに、なぜか甘やかされています。
(すい)、いいぞ」

 星谷(ほしや)くんが席を立つと、両耳に黒のピアスを付けた男子が代わりに座る。

 世河(せがわ)くんに引けを取らないくらいかっこいい……。

「初めまして、白鳥(しらとり)さん」
「俺は夜久彗(よるひさすい)です。菜月(なつき)と同じ高校で、(なお)達と中学が一緒だったんだ」

「そう、なんですか」

「うん。それで白鳥(しらとり)さんのことは春から電車で時々見かけてて」
「ずっと直接会えたら言おうと思ってたんだ」

 夜久(よるひさ)くんはそう言うと、男の目つきに変わる。

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