天使なのに、なぜか甘やかされています。
*
そう思った日の夜。
『今から電話掛けてもいいか?』
世河くんからレインのメッセージが送られてきた。
え、電話!?
急にどうしたんだろう?
ひかりちゃん達と帰った時は普通だったのに。
何かあったのかな?
わたしは返事を打とうとする。
その時だった。
お義姉さまの気配を感じ、
同時にコンコンッとベランダの扉を叩く音が聞こえた。
わたしは、
『あとで』
と打った途中の文章を世河くんに送り、カンッとスマホを床に落とす。
『羽美、開けてくれないかしら?』