溺愛してみたい君振り向かせたくて
第三話.料理イベント
1
えみは、思った以上に危なげで頼りなかった。
のんびりというか、とろいというのか。
凄くほっとけない。
プライベートビーチの砂浜で、カップルだけで料理をすることになったのだが、本当危なっかしい。
砂に足を取られて、えみは何度も転びそうになった。
一人暮らしなので実家に住んでいる母親を、思い出さずにはいられない。
ついつい手を引っ張ったり、抱きよせてしまいたくなる。
「私はどうしても抜けているらしくって。料理もうまくなくて」
トレーナーであるレスキーの説明をきいたあとのこと、えみは申し訳なさそうに言ってきた。
料理をすることは、事前に知らされてはいない。
バスのハプニングよりもずっとえみの顔色が悪い理由、素直に言われてみてなぜだかわかった。
「料理は嫌い?」
「嫌いではないです。ほとんど家政婦さんがします。料理は家庭科で習うくらいなのです」
「ならば、俺が教えてやるよ」
正直に隠さず言ったえみに、俺は好感が持てていた。
「料理は得意なのですか?」
えみの瞳が、キラーンと瞬く。
「得意ってほどじゃない。学生の頃、アウトドアが趣味でキャンプとか好きだった。今は一人暮らしだから」
「ならば、ぜひぜひ教えてください」
あまりにも嬉しそうな笑顔に、俺は思わずつられて笑ってしまった。
えみは、思った以上に危なげで頼りなかった。
のんびりというか、とろいというのか。
凄くほっとけない。
プライベートビーチの砂浜で、カップルだけで料理をすることになったのだが、本当危なっかしい。
砂に足を取られて、えみは何度も転びそうになった。
一人暮らしなので実家に住んでいる母親を、思い出さずにはいられない。
ついつい手を引っ張ったり、抱きよせてしまいたくなる。
「私はどうしても抜けているらしくって。料理もうまくなくて」
トレーナーであるレスキーの説明をきいたあとのこと、えみは申し訳なさそうに言ってきた。
料理をすることは、事前に知らされてはいない。
バスのハプニングよりもずっとえみの顔色が悪い理由、素直に言われてみてなぜだかわかった。
「料理は嫌い?」
「嫌いではないです。ほとんど家政婦さんがします。料理は家庭科で習うくらいなのです」
「ならば、俺が教えてやるよ」
正直に隠さず言ったえみに、俺は好感が持てていた。
「料理は得意なのですか?」
えみの瞳が、キラーンと瞬く。
「得意ってほどじゃない。学生の頃、アウトドアが趣味でキャンプとか好きだった。今は一人暮らしだから」
「ならば、ぜひぜひ教えてください」
あまりにも嬉しそうな笑顔に、俺は思わずつられて笑ってしまった。