思い出の旅路
私には彼しか無理なんだろう。

箸の持ち方が変でも
シャツにシワがあっても
口にドレッシング?
そんなの拭いて上げればいい。

笑うタイミングが一緒で
あの細い骨ばった指を絡ませてくる温かい手が好きで…

「私めちゃくちゃ好きじゃん」

商店街のアーケード出口で呟いた。
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