余裕の無い奥田さんは華ちゃんを甘やかす
「後で後悔したくないし、チャンスは逃したくないタイプなんだ。今聞かないと、次はお店で会うだけだろうし、もっと色んな事話したいしさ。だめかな?」
嬉しいかも。そして、そんなこと言われたら交換するしかないよね。

「私も、もう少し話したいと思ってたので。交換しましょ。」
お互いのIDを交換した。あぁ、もう絶対顔赤いよ。

「はい、オッケー!じゃ、買い物しておいで。」

「そうしますね。」
特に買い物を頼まれていないので、適当にパンと飲み物・お菓子を買ってまたクルマに戻った。運転席の横まで行くと窓を開けてくれて

「終わった?」

「はい。あとこれ、今日のお礼にはならないですけど。」と、飲み物とミンティアを渡した。始めてカフェで会った時食べてた気がする。

「まじ?いいの?お礼なんていいのに!」
今日何度目かのさわやかスマイル!

「いやいや、じゃあ帰りますね。今日はごちそう様でした。」

「気にしないで、また行こうね!着いたら連絡して、ここで待ってるし。」

「はい!」

「バイバイ。」
名残惜しいが、寒いしずっとコンビニの駐車場で待たせるわけにも行かないのでいつもより早歩きで家に向かった。
< 27 / 39 >

この作品をシェア

pagetop