あの子と私
あの子の方が苦しい。
あの子の方が悲しい。
あの子の方が辛い。
だから、弱音を吐いてはいけないよ。
その言葉は呪いとなって、私に鍵をかける。

家族がバラバラになってしまったあの子。
夢を諦めなければならないあの子。
それでも、希望を失わないあの子。

弱音を吐かないあの子。
思いやりを忘れないあの子。
未来を諦めないあの子。

あの子は、頑張っている。
だから、私はもっと頑張らないと。

あの子の方が苦しい。
あの子の方が悲しい。
あの子の方が辛い。
あの子に比べて、私は恵まれている。
だから、私は苦しんではいけない。

でも、私も苦しい。
抱えきれないほどの大きな不安。
現実と向き合わなければならない恐怖。
「あの時、こうしていればよかった」と
不意に襲ってくる後悔。

不安、恐怖、後悔を抱えながら、
私も一歩ずつ進んできた。

だから、
あの子の方が苦しくても
あの子の方が頑張っていても
私は消えない。

私の歩みは、何も変わらない。
誰にも、私の道を否定することはできない。

心を閉ざすことは、もう止めよう。
あの子と比べて、落ち込まなくてもいい。
さぁ、もうすぐ鍵を開ける時間だ。





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