超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する
「日常的にそういうことが起こっているのに、一番好きな人から『会うのをやめよう』って言われたら、どう思う?
自分のためと言われて、その人が元カノと会ってたら、どんな気持ちになると思う?
テラスは何も言わないけど、しんどいに決まってるじゃない」
アンセムは何も言い返せない。
そんなアンセムの様子を見て、アイリも口調を緩めた。
「一方的に言いすぎたわ。テラスは私にこんな発言を求めてないだろうし。
ミユウさんとの噂も、昨日1日で物凄く広まったから、思惑通りテラスへの注目がなくなって、嫌がらせもされなくなるかもしれないし」
「だといいんだけどな…」
「ねえ、アンセム。私、アンセムに確認したいことがあるの」
アイリにはずっと気になっていたことがあった。
「なにかな」
「ミユウさんのことと、2週間会わないって件、もしかして、それでテラスの愛情確かめようとか思ってない?」
アンセムの顔が強張る。
ミユウの件は不本意だったが、最初から自分の意志がしっかりしていれば断ることができただろう。
会わないと言ったのは、心のどこかで「嫌だ」とテラスが拒否することを期待していた。
「ああ…。オレには確かにそんな思いがあった…」
アンセムが認めたことで、アイリの口調は再びキツくなる。
「もう!馬鹿じゃないの!?テラスのことわかって好きになったんじゃないの?自分の行動がどんなに無意味か気付いてよ!
テラスが好きと言って、アンセムの気持ちに応えようと付き合い始めたのよ。それが全てじゃない!
何疑ってるのよ!バカ!」
いつも止めに入ってくれるライキスが今日はいないため、アイリは自分を止めることができない。
「あんまりテラスを苦しめるようなことするなら、私反対に回るからね。
言いたい事はこれで全部よ。もう、部屋から出てって。今、アンセムの顔見てもイライラするだけだわ」
ここまで言われれば、さすがにアンセムも心穏やかではいられない。
無言でアイリの部屋を出た。
とにかくテラスに会いたい。
アンセムはその後テラスを探し回ったが、結局見つけられなかった。
自分のためと言われて、その人が元カノと会ってたら、どんな気持ちになると思う?
テラスは何も言わないけど、しんどいに決まってるじゃない」
アンセムは何も言い返せない。
そんなアンセムの様子を見て、アイリも口調を緩めた。
「一方的に言いすぎたわ。テラスは私にこんな発言を求めてないだろうし。
ミユウさんとの噂も、昨日1日で物凄く広まったから、思惑通りテラスへの注目がなくなって、嫌がらせもされなくなるかもしれないし」
「だといいんだけどな…」
「ねえ、アンセム。私、アンセムに確認したいことがあるの」
アイリにはずっと気になっていたことがあった。
「なにかな」
「ミユウさんのことと、2週間会わないって件、もしかして、それでテラスの愛情確かめようとか思ってない?」
アンセムの顔が強張る。
ミユウの件は不本意だったが、最初から自分の意志がしっかりしていれば断ることができただろう。
会わないと言ったのは、心のどこかで「嫌だ」とテラスが拒否することを期待していた。
「ああ…。オレには確かにそんな思いがあった…」
アンセムが認めたことで、アイリの口調は再びキツくなる。
「もう!馬鹿じゃないの!?テラスのことわかって好きになったんじゃないの?自分の行動がどんなに無意味か気付いてよ!
テラスが好きと言って、アンセムの気持ちに応えようと付き合い始めたのよ。それが全てじゃない!
何疑ってるのよ!バカ!」
いつも止めに入ってくれるライキスが今日はいないため、アイリは自分を止めることができない。
「あんまりテラスを苦しめるようなことするなら、私反対に回るからね。
言いたい事はこれで全部よ。もう、部屋から出てって。今、アンセムの顔見てもイライラするだけだわ」
ここまで言われれば、さすがにアンセムも心穏やかではいられない。
無言でアイリの部屋を出た。
とにかくテラスに会いたい。
アンセムはその後テラスを探し回ったが、結局見つけられなかった。