【完結】年の差十五の旦那様Ⅲ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷な辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「この土の現状を改善する方法は、主に二つ。一つは、現在旦那様が行われている、肥料による一時的な誤魔化しです。これは、多少の魔力不足ならば解決になりますが、現在のような状況下では気休めにしかなりません」
「……わかっているわ」
こくんと、首を縦に振る。
「そして、もう一つの改善方法。……それが、『土の豊穣の巫女』である奥様が、魔力を土に送ることです」
そっと目を伏せて、ロザリアさんがそう言う。……彼女がそんな表情を浮かべるということは、多少なりとも私の身体には負担があるということ。
そもそも、そうじゃないと旦那様はすぐに私に言っただろうから。
「……それは、どうすればいいの?」
「王都と辺境の間にある神殿で、祈りを捧げます。その神殿は、土の女神を祀っているので」
つまり、土の女神様の前で、私が魔力を送ればいいということなのだろう。
「じゃあ、今すぐにでも――」
思わず、前のめりになった。
そう口を開けばロザリアさんはゆるゆると首を横に振る。
「できません。……すぐには、無理なのです。準備が、ありますから」
「準備……」
「まず、奥様には魔力を送る訓練をしていただかなければ、なりません。そして、神殿側でもある程度の準備があるのです」
……そりゃそう、か。
すぐに出来たら、それは大した意味をなさないのかもしれない。そう、思う。
「なので、私がするべきは、奥様の訓練を手伝うことです。……幸いにも、ルシエンテス家はそういうことに対する学問も究めております」
胸の前に手を当てて、ロザリアさんが真剣な表情で言葉を紡いでくれた。
「……わかっているわ」
こくんと、首を縦に振る。
「そして、もう一つの改善方法。……それが、『土の豊穣の巫女』である奥様が、魔力を土に送ることです」
そっと目を伏せて、ロザリアさんがそう言う。……彼女がそんな表情を浮かべるということは、多少なりとも私の身体には負担があるということ。
そもそも、そうじゃないと旦那様はすぐに私に言っただろうから。
「……それは、どうすればいいの?」
「王都と辺境の間にある神殿で、祈りを捧げます。その神殿は、土の女神を祀っているので」
つまり、土の女神様の前で、私が魔力を送ればいいということなのだろう。
「じゃあ、今すぐにでも――」
思わず、前のめりになった。
そう口を開けばロザリアさんはゆるゆると首を横に振る。
「できません。……すぐには、無理なのです。準備が、ありますから」
「準備……」
「まず、奥様には魔力を送る訓練をしていただかなければ、なりません。そして、神殿側でもある程度の準備があるのです」
……そりゃそう、か。
すぐに出来たら、それは大した意味をなさないのかもしれない。そう、思う。
「なので、私がするべきは、奥様の訓練を手伝うことです。……幸いにも、ルシエンテス家はそういうことに対する学問も究めております」
胸の前に手を当てて、ロザリアさんが真剣な表情で言葉を紡いでくれた。