【完結】年の差十五の旦那様Ⅲ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷な辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「……奥様。旦那様と、一緒に生きていくのでしょう?」
ふと、ロザリアさんが私の顔を覗き込んできて、そう問いかけてくる。……ハッとして、彼女の顔を見つめた。
彼女はその目に心配の色を宿しながら、私を見つめてくる。
「今後のことを考えますと、ゆっくりすることも必要です。奥様の責任感の強さは、誇れる部分です。……けど、もう少し。ご自分を大切にしてください」
もしかしたら、ロザリアさんの言葉は一種の説教だったのかもしれない。
頭の何処かでそんなことを思いつつ、私はこくんと首を縦に振る。……ここまで言われたら、引けなかった。
「とりあえず、クレアさんにお茶の用意を頼んできますね」
「……はい」
そこまで言ったロザリアさんが、席を外す。残されたのは、私だけ。
しんと静まり返った場。私は荒い呼吸を整えようと、深呼吸を繰り返す。……どくどくと、心臓が嫌な音を立てている。
(……きちんと、しなくては)
ぎゅっと胸の前で手を握って、何度も何度も自分に言い聞かせた言葉を繰り返す。
ここに来て、私は知らないことを教えてもらった。仲違いしていたエリカとも、和解することが出来た。
恩返しがしたかった。……それは、旦那様に対してだけじゃない。リスター家の使用人たち。領民たち。
あと、純粋に役に立ちたかった。役に立つことが、恩返しだと思っているから。
(私は、きちんとしなくちゃならない。旦那様を置いて死ぬのも、ダメだもの)
きちんとして、役目を全うして、生きて戻ってくる。
何度も何度も自分自身にそう言い聞かせる。……おかしくなりそうなほどに、同じことを頭の中で繰り返す。
ふと、ロザリアさんが私の顔を覗き込んできて、そう問いかけてくる。……ハッとして、彼女の顔を見つめた。
彼女はその目に心配の色を宿しながら、私を見つめてくる。
「今後のことを考えますと、ゆっくりすることも必要です。奥様の責任感の強さは、誇れる部分です。……けど、もう少し。ご自分を大切にしてください」
もしかしたら、ロザリアさんの言葉は一種の説教だったのかもしれない。
頭の何処かでそんなことを思いつつ、私はこくんと首を縦に振る。……ここまで言われたら、引けなかった。
「とりあえず、クレアさんにお茶の用意を頼んできますね」
「……はい」
そこまで言ったロザリアさんが、席を外す。残されたのは、私だけ。
しんと静まり返った場。私は荒い呼吸を整えようと、深呼吸を繰り返す。……どくどくと、心臓が嫌な音を立てている。
(……きちんと、しなくては)
ぎゅっと胸の前で手を握って、何度も何度も自分に言い聞かせた言葉を繰り返す。
ここに来て、私は知らないことを教えてもらった。仲違いしていたエリカとも、和解することが出来た。
恩返しがしたかった。……それは、旦那様に対してだけじゃない。リスター家の使用人たち。領民たち。
あと、純粋に役に立ちたかった。役に立つことが、恩返しだと思っているから。
(私は、きちんとしなくちゃならない。旦那様を置いて死ぬのも、ダメだもの)
きちんとして、役目を全うして、生きて戻ってくる。
何度も何度も自分自身にそう言い聞かせる。……おかしくなりそうなほどに、同じことを頭の中で繰り返す。