セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
第六章 蘇る過去と想い
「志歩さん。こっちに来て」
悟は帰宅して早々、志歩を鏡台の前へと連れて行く。
志歩を鏡台の正面に立たせ、悟はその後ろに立っている。その状態で志歩の首元に悟の手が伸びたかと思うと、一瞬のうちに美しい水色のスカーフが巻かれた。
「やっぱりよく似合うな」
悟は鏡の中の志歩を見ながら嬉しそうに微笑んでいる。志歩も素敵な贈り物をもらってとても嬉しいが、素直には喜べない事情がある。
志歩はくるりと向きを変えて悟と向き合うと、問い詰めるような口調で呼びかけた。
「悟さん?」
「……志歩さんが貴金属はだめだって言うから。このくらいならいいんじゃない?」
窺うようにこちらを見てくる悟に、はっきりと否やを告げる。
「だめです! 毎日、毎日、そんなにプレゼントを買ってどうするんですか。家の中が物で溢れかえっちゃいますよ」
想いを通じ合わせてからというもの、悟は毎日志歩に何かしらの贈り物をしてくるのだ。
志歩も初めは素直に喜んでいたものの、ネックレスやら指輪やら時計やらの高価なものを連日もらえば、さすがに嬉しいよりも怖いが勝つ。
悟からすれば大した金額ではないのかもしれないが、志歩にその金銭感覚はない。そもそも高価なものではなくとも、毎日プレゼントを贈るのはやりすぎだ。申し訳ない気持ちの方が勝ってしまう。
しかし、悟はその気持ちをわかっていないようだ。
「まだまだ余裕はあるから大丈夫だよ。足りなければ、もっと広いところに引っ越せばいい」
的外れな回答にため息が漏れる。
「そういう問題じゃありません!」
「ごめん……」
悟はしゅんとして項垂れている。自分が間違ったことを言っているとは思わないが、そういう表情をされると胸が痛い。
別にプレゼントをしてくれる気持ちそのものは迷惑だと思っていないのだ。悟の気持ちは本当に嬉しい。やり方が問題なだけだ。
志歩は表情をやわらかくし、悟と目を合わせる。
悟は帰宅して早々、志歩を鏡台の前へと連れて行く。
志歩を鏡台の正面に立たせ、悟はその後ろに立っている。その状態で志歩の首元に悟の手が伸びたかと思うと、一瞬のうちに美しい水色のスカーフが巻かれた。
「やっぱりよく似合うな」
悟は鏡の中の志歩を見ながら嬉しそうに微笑んでいる。志歩も素敵な贈り物をもらってとても嬉しいが、素直には喜べない事情がある。
志歩はくるりと向きを変えて悟と向き合うと、問い詰めるような口調で呼びかけた。
「悟さん?」
「……志歩さんが貴金属はだめだって言うから。このくらいならいいんじゃない?」
窺うようにこちらを見てくる悟に、はっきりと否やを告げる。
「だめです! 毎日、毎日、そんなにプレゼントを買ってどうするんですか。家の中が物で溢れかえっちゃいますよ」
想いを通じ合わせてからというもの、悟は毎日志歩に何かしらの贈り物をしてくるのだ。
志歩も初めは素直に喜んでいたものの、ネックレスやら指輪やら時計やらの高価なものを連日もらえば、さすがに嬉しいよりも怖いが勝つ。
悟からすれば大した金額ではないのかもしれないが、志歩にその金銭感覚はない。そもそも高価なものではなくとも、毎日プレゼントを贈るのはやりすぎだ。申し訳ない気持ちの方が勝ってしまう。
しかし、悟はその気持ちをわかっていないようだ。
「まだまだ余裕はあるから大丈夫だよ。足りなければ、もっと広いところに引っ越せばいい」
的外れな回答にため息が漏れる。
「そういう問題じゃありません!」
「ごめん……」
悟はしゅんとして項垂れている。自分が間違ったことを言っているとは思わないが、そういう表情をされると胸が痛い。
別にプレゼントをしてくれる気持ちそのものは迷惑だと思っていないのだ。悟の気持ちは本当に嬉しい。やり方が問題なだけだ。
志歩は表情をやわらかくし、悟と目を合わせる。