【企】SNOW KISS
そんな事を考えてたら悲しくなって思わず泣きそうになる。
泣き虫なあたし。
気持ちを切り替えて、プレゼント選びに集中しよう。
「あ、可愛い」
思わず声が出た。
雪の結晶の形が付いたキーリングだった。
小さな結晶も一緒にくっついていて、光に当てればキラキラ輝いて見えた。
これ、可愛いなあ。
「何かお探しですか??」
キーリングに夢中になっていたら、にこにこしながら店員さんが話かけてきた。
ほっぺがほんのり赤くて小柄な可愛い店員さん。
「あ、はい。クリスマスプレゼントを」
あたしは言った。