捨てたラブレター
「私、見たんだから!司が真っ白なコートを着た可愛い女の子と歩いてるの。あの子、司の彼女でしょ?……もう片付けとかいいから、早く帰ってよ。彼女とデートでもしたら?」
司を見ないようにして私は早口で言った。涙が我慢できずに流れていく。司に泣いていることを知られたくなくて、必死に顔を逸らした。
「和香」
名前を呼ばれる。でも、顔を上げることができない。すると手を掴まれて引き寄せられる。司に抱き締められていた。初めて触れた司の体は、思っていたよりも逞しかった。胸が高鳴る。顔が熱い。恋の高鳴りを誤魔化すように、私は司の胸板を叩いた。
「司、離してよ!!彼女さんに申し訳ないとか思わないわけ!?」
「和香、落ち着いて!!あと、和香が見たって女の子は僕の妹!!」
段ボール箱だらけの部屋が一瞬静かになる。その沈黙の後、私は「妹?」と聞き返した。
「そう。妹!僕の妹、別の高校に通ってて和香はあったことなかったよね。真っ白なコートはクリスマスにお父さんがプレゼントしたものだね」
そういえば、二歳下の妹がいるって言っていたような……。今思えば、あの時の女の子の目元はちょっと司に似ていたような……。
司を見ないようにして私は早口で言った。涙が我慢できずに流れていく。司に泣いていることを知られたくなくて、必死に顔を逸らした。
「和香」
名前を呼ばれる。でも、顔を上げることができない。すると手を掴まれて引き寄せられる。司に抱き締められていた。初めて触れた司の体は、思っていたよりも逞しかった。胸が高鳴る。顔が熱い。恋の高鳴りを誤魔化すように、私は司の胸板を叩いた。
「司、離してよ!!彼女さんに申し訳ないとか思わないわけ!?」
「和香、落ち着いて!!あと、和香が見たって女の子は僕の妹!!」
段ボール箱だらけの部屋が一瞬静かになる。その沈黙の後、私は「妹?」と聞き返した。
「そう。妹!僕の妹、別の高校に通ってて和香はあったことなかったよね。真っ白なコートはクリスマスにお父さんがプレゼントしたものだね」
そういえば、二歳下の妹がいるって言っていたような……。今思えば、あの時の女の子の目元はちょっと司に似ていたような……。