君の瞳にこの愛を捧ぐ〜凄腕眼科医の執着愛〜
そんな同僚との飲み会を楽しんで、私は1人電車に乗って家に帰る。
麻里奈ちゃんみたいに病院近くにある社宅だって良かったのだけど、どうしてもあの海の近くに住みたくて、私は片道電車と徒歩で30分のアパートに住んでいる。
駅から降りて10分程、海岸沿いの道を歩いて帰るその道を、私はとても気に入っていた。
潮の香りを嗅ぎながら、小洒落たカフェやバー、サーフィンショップが立ち並ぶこの海岸沿いは、夜9時過ぎても明るくて怖さを感じさせない。
カフェから流れるBGMを聴きながら、鼻歌交じりでアパートへと戻る。少しだけ、今夜は普通の会社員になれたみたいで嬉しかった。
仕事帰りに同僚と食事なんて、今まで1番避けて来た事だったから、良い後輩ができた事に感謝している。
私の住むアパートは築20年の決して綺麗とはいえない物件だけど、リフォームされた部屋はオートロックで、バリアフリーなところも気に入っている。
それに、2階の角部屋は光がよく差し込んで、明暗しか感じられない私にはこことない場所だった。
目が見えない事で周りの目を気にしてビクビクする事も、もうとっくに辞めた。
だから、たとえ靴下を色違いに履いていても、Tシャツを後ろ前で着ていたとしても気にしない。
いろいろな事を諦める中で、1番諦めたのはそういう見た目の事かもしれない。
お化粧もオシャレも、最低限の事だけ残して後はどうでも良くなった。
家に到達して、着替えもせずにベッドにダイブする。このまま寝てしまっても誰のお咎めも無い一人暮らし。
そんな小さな願いを叶えて、質素に慎ましく、生きていければそれで十分だと今の生活に満足している。
麻里奈ちゃんみたいに病院近くにある社宅だって良かったのだけど、どうしてもあの海の近くに住みたくて、私は片道電車と徒歩で30分のアパートに住んでいる。
駅から降りて10分程、海岸沿いの道を歩いて帰るその道を、私はとても気に入っていた。
潮の香りを嗅ぎながら、小洒落たカフェやバー、サーフィンショップが立ち並ぶこの海岸沿いは、夜9時過ぎても明るくて怖さを感じさせない。
カフェから流れるBGMを聴きながら、鼻歌交じりでアパートへと戻る。少しだけ、今夜は普通の会社員になれたみたいで嬉しかった。
仕事帰りに同僚と食事なんて、今まで1番避けて来た事だったから、良い後輩ができた事に感謝している。
私の住むアパートは築20年の決して綺麗とはいえない物件だけど、リフォームされた部屋はオートロックで、バリアフリーなところも気に入っている。
それに、2階の角部屋は光がよく差し込んで、明暗しか感じられない私にはこことない場所だった。
目が見えない事で周りの目を気にしてビクビクする事も、もうとっくに辞めた。
だから、たとえ靴下を色違いに履いていても、Tシャツを後ろ前で着ていたとしても気にしない。
いろいろな事を諦める中で、1番諦めたのはそういう見た目の事かもしれない。
お化粧もオシャレも、最低限の事だけ残して後はどうでも良くなった。
家に到達して、着替えもせずにベッドにダイブする。このまま寝てしまっても誰のお咎めも無い一人暮らし。
そんな小さな願いを叶えて、質素に慎ましく、生きていければそれで十分だと今の生活に満足している。