ダーリンと呼ばせて~嘘からはじめる三カ月の恋人~
 光に照らされて、ダイヤモンドと称されるクラゲを目にする瞳も煌めいていてどこか儚げにも見えた。

 日本を離れることに全く未練がなさそうで、ずっと恋人もいないという。恋愛は久しぶりだと言ったのはきっと嘘ではないのだろう。

 心の奥から湧き出てくる思いに戸惑いを隠せない。安積さんはもう恋愛をする気もないのだろうか。

 その不安が行動に現われすぎてジッと見つめ過ぎていた。水槽越しで目が合って、見つめ合ってしまった。

 わずかな時間、それでも時が止まったかのように長く感じた。

「……イルカショー楽しみだな」

 安積さんが微笑んでそう言う。

「はい……」

 私の胸は今日一番きゅんと締め付けられた。


 

 


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