ダーリンと呼ばせて~嘘からはじめる三カ月の恋人~
 口が裂けても言えないセリフである。

 なんだったらそれは、海外赴任まで付いて行きたい、そう取れてしまうではないか。それこそストーカーみたいでドン引きされてしまう。

「ギヤマンクラゲ……オランダ語でダイヤモンドって言うんだって」

「透明で透き通ってる……不思議ですねぇ、きれい……」

「漢字で書いても海月だもんなぁ……なんか綺麗な印象しかないな」

「月が海の中にあるみたいなイメージなんですかね。海の中にいても月が見られるって意味なのかな……」

 見たかったエリアのひとつ、クラゲのブース。カラフルにライトアップされた水槽の中でゆらゆら泳ぐクラゲを見つめながらも安積さんをチラリと盗み見。

 その神秘的な空間の中で水槽を見つめる安積さんの横顔は素敵だった。

 大人の色気と落ち着きがあって、流れているゆったりとした空気。

 そこでやっぱり年齢差を感じた。でも私にはそれがどうしたって違和感になはらないしむしろ心地いい。
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