【完結】悲劇の継母が幸せになるまで
──どのくらいそうしていただろうか。
目を開くと外はすっかりと暗くなっていた。
まだ熱があるのだろうか。体が熱いような寒いような不思議な感覚だ。
アンリエッタはレイかセリーナが状況を伝えてくれただろうが、このままではギルベルトに何を言われてしまうかわからない。
(ああ、そうだ……わたしは熱を出してしまったんだわ! ギルベルト様に怒られるっ)
なんとか寝坊したことにして普段通りに振る舞おうと作戦を考える。
ヴァネッサが体を起こすと目の前に資料を読んでいるギルベルトの姿があった。
眼鏡をかけているギルベルトから赤い瞳が覗く。
「ギ、ギルベルト様……!?」
「…………」
「ねっ、ね、寝坊をしてしまって……! 申し訳ありませんっ」
具合が悪いことを隠さなければと思っていたが、苦しい言い訳だったろうか。
ヴァネッサが誤魔化せただろうかとチラリとギルベルトに視線を送るものの、彼は無表情でこちらを見つめている。
(ま、まさか……ギルベルト様、怒っている? やっぱり隠しきれなかったかしら)
不機嫌そうなギルベルトにヴァネッサはソワソワしつつも、誤魔化すようにヘラリと笑う。
「わたしはいつも通りですが、どうかしましたか?」
「……ヴァネッサ」
目を開くと外はすっかりと暗くなっていた。
まだ熱があるのだろうか。体が熱いような寒いような不思議な感覚だ。
アンリエッタはレイかセリーナが状況を伝えてくれただろうが、このままではギルベルトに何を言われてしまうかわからない。
(ああ、そうだ……わたしは熱を出してしまったんだわ! ギルベルト様に怒られるっ)
なんとか寝坊したことにして普段通りに振る舞おうと作戦を考える。
ヴァネッサが体を起こすと目の前に資料を読んでいるギルベルトの姿があった。
眼鏡をかけているギルベルトから赤い瞳が覗く。
「ギ、ギルベルト様……!?」
「…………」
「ねっ、ね、寝坊をしてしまって……! 申し訳ありませんっ」
具合が悪いことを隠さなければと思っていたが、苦しい言い訳だったろうか。
ヴァネッサが誤魔化せただろうかとチラリとギルベルトに視線を送るものの、彼は無表情でこちらを見つめている。
(ま、まさか……ギルベルト様、怒っている? やっぱり隠しきれなかったかしら)
不機嫌そうなギルベルトにヴァネッサはソワソワしつつも、誤魔化すようにヘラリと笑う。
「わたしはいつも通りですが、どうかしましたか?」
「……ヴァネッサ」