【完結】悲劇の継母が幸せになるまで
そんな時、ヴァネッサに結婚の申し込みが届いた。
それは悪い噂が絶えないシュリーズ公爵家の当主、ギルベルトからだった。
エディットではなくヴァネッサ宛なことが気に入らない。
どうやらヴァネッサを嫁がせれば代わりに大金が手に入るように取り引きしたらしい。
どこでヴァネッサのことを知ったのかは知らないが、表向きには病弱で子が産めないことになっている。
修道院にも行かせずに家で面倒を見ていると、父はヴァネッサを使い自らの懐の広さを自慢していることは知っていた。
その日の夜、父と母は機嫌よくワインを傾けていた。
「ゴミを処理する代わりに金が手に入るなんてな……!」
「素晴らしいわ! 最後に役立ってくれるなんてよかったじゃない!」
「ああ、本当にな! これでティンナール伯爵家は立て直せる。シュリーズ公爵も変わり者と言われているが……どうでもいい」
ヴァネッサはエディットにとってもゴミのような存在だった。
肌の赤みは醜く爛れ、毎晩咳がうるさいという理由で豚小屋のような場所でくらしている。
使用人として使ってはいるものの、今回はティンナール伯爵家の令嬢として嫁ぐらしい。
それは悪い噂が絶えないシュリーズ公爵家の当主、ギルベルトからだった。
エディットではなくヴァネッサ宛なことが気に入らない。
どうやらヴァネッサを嫁がせれば代わりに大金が手に入るように取り引きしたらしい。
どこでヴァネッサのことを知ったのかは知らないが、表向きには病弱で子が産めないことになっている。
修道院にも行かせずに家で面倒を見ていると、父はヴァネッサを使い自らの懐の広さを自慢していることは知っていた。
その日の夜、父と母は機嫌よくワインを傾けていた。
「ゴミを処理する代わりに金が手に入るなんてな……!」
「素晴らしいわ! 最後に役立ってくれるなんてよかったじゃない!」
「ああ、本当にな! これでティンナール伯爵家は立て直せる。シュリーズ公爵も変わり者と言われているが……どうでもいい」
ヴァネッサはエディットにとってもゴミのような存在だった。
肌の赤みは醜く爛れ、毎晩咳がうるさいという理由で豚小屋のような場所でくらしている。
使用人として使ってはいるものの、今回はティンナール伯爵家の令嬢として嫁ぐらしい。