【完結】悲劇の継母が幸せになるまで
(よくこんな女を欲しがるわね……! やっぱり噂通りの変人だわ)

ヴァネッサはエディットが物心つく頃から下だった。
ゴミと同じ、いらない存在だったのだ。
愛されているのはエディットでゴミとして扱われるのがヴァネッサ。
令嬢としての教育は最低限してあるそうだが、こんな女が愛されるはずがない。
両親に愛されたエディットとは違って、ヴァネッサは愛されてなどいないのだから。

(可哀想なヴァネッサお姉様。いっそのこと死んだほうがマシなのに……)

エディットはしぶとく生き続けるヴァネッサを侍女たちといたぶってはストレスを発散していた。

貴族社会で生きていくのは大変だ。
プライドの高い令嬢たちの相手は骨が折れるし、自分の素晴らしさをアピールするのも苦労する。

事あるごとにエディットを見下してくる令嬢たちを返り討ちにしたいが、格上となればそうもいかない。
だけど、伯爵令嬢であるエディットは誰よりも美しく性格も完璧だ。
このヨグリィ王国一番の美女と言ってもいいだろう。
実際、両親も侍女もエディットにそう言ってくれていた。
エディットが一番だと口を揃えて言う。
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