【完結】悲劇の継母が幸せになるまで
今ではずっとヴァネッサを虐げていたティンナール伯爵、夫人とエディットが今になってちっぽけな存在に見えた。
彼女たちに怯えていたことが馬鹿らしく思えてヴァネッサはスッと立ち上がる。
この瞬間、ヴァネッサは完全に過去を断ち切れたような気がした。
「……行きましょう」
「ヴァネッサ、大丈夫なのか?」
「はい。それよりも折角三人で一緒にいられるんですもの。パーティーを楽しみましょう」
「そうね! 行きましょう、お父様、お母様。この間のお茶会で仲良くなったお友達を紹介したいの!」
「まぁ、楽しみだわ!」
そんな時、ギルベルトがピタリと足を止める。
不思議に思ったヴァネッサとアンリエッタが振り返ると……。
「……それは男か? 女か?」
「ギルベルト様ってば、もう心配なのですか?」
「アンリエッタに悪い虫がついていたら消毒しようと思っただけだ」
「お父様、冗談ばかり言ってないで行きますわよ」
冷めた声で淡々と言い放つアンリエッタの背中を見つめるギルベルトは表情に出なくとも寂しげだった。
彼女たちに怯えていたことが馬鹿らしく思えてヴァネッサはスッと立ち上がる。
この瞬間、ヴァネッサは完全に過去を断ち切れたような気がした。
「……行きましょう」
「ヴァネッサ、大丈夫なのか?」
「はい。それよりも折角三人で一緒にいられるんですもの。パーティーを楽しみましょう」
「そうね! 行きましょう、お父様、お母様。この間のお茶会で仲良くなったお友達を紹介したいの!」
「まぁ、楽しみだわ!」
そんな時、ギルベルトがピタリと足を止める。
不思議に思ったヴァネッサとアンリエッタが振り返ると……。
「……それは男か? 女か?」
「ギルベルト様ってば、もう心配なのですか?」
「アンリエッタに悪い虫がついていたら消毒しようと思っただけだ」
「お父様、冗談ばかり言ってないで行きますわよ」
冷めた声で淡々と言い放つアンリエッタの背中を見つめるギルベルトは表情に出なくとも寂しげだった。