愛おしい、君との週末配信✩.*˚【BL】
そのままバス停まで歩く。バス停に着くと次にバスが来る時間を確認した。今は十五時でバスが来るのが十五時半。間が三十分もある。家まで一時間以内で着くからひとりだったらバスに乗らないで歩くけど。風花がいるしな……。
「暇だから次のバス停まで歩いてみる?」
風花が頷いたから歩いた。次のバス停まで着いてもまだ来ない。ふたりでバス停のベンチに座っているとバスではなくて一台の黒くて大きめな車が目の前で停まった。後ろの席の窓が開く。
「家帰るの? この車に乗ってく?」
声をかけてきたのはなんと、永瀬翔だった。
「いや、バスで帰るからいい」
僕は全力で拒否した。だけど――。
「の、乗りたい……」と、小声で照れくさそうに呟く風花。僕はぎょっとして風花をチラ見した。
車のドアを開け「おいで」と、永瀬は勝手に風花を中に招き入れた。
「風花、知らない人の車乗っちゃダメだよ」
「かけるんは知らない人じゃないし」
「とうさん、風花はジュニアシートのない車に乗らない方がいいって言ってたよ?」
何とか永瀬の車に乗ることを避けたい。僕はこれならばどうだという理由を放った。
「甥っ子乗せてるのがあるから大丈夫だよ」
永瀬の言葉を聞き僕は車の中を覗いた。三列シートの真ん中に永瀬はいて、永瀬の横の席にジュニアシートがあった。
「いや、でも……」
「早く乗って? バスが来るからここ停車やばいかも」
そう言いながら永瀬は後ろの席に移動した。
後ろを振り向くとまだバスは来ていない。なんか乗るまで車ずっとここに止まっていそうだ。風花は吸い込まれるように中へ。仕方なく僕も車の中に吸い込まれることにした。
「暇だから次のバス停まで歩いてみる?」
風花が頷いたから歩いた。次のバス停まで着いてもまだ来ない。ふたりでバス停のベンチに座っているとバスではなくて一台の黒くて大きめな車が目の前で停まった。後ろの席の窓が開く。
「家帰るの? この車に乗ってく?」
声をかけてきたのはなんと、永瀬翔だった。
「いや、バスで帰るからいい」
僕は全力で拒否した。だけど――。
「の、乗りたい……」と、小声で照れくさそうに呟く風花。僕はぎょっとして風花をチラ見した。
車のドアを開け「おいで」と、永瀬は勝手に風花を中に招き入れた。
「風花、知らない人の車乗っちゃダメだよ」
「かけるんは知らない人じゃないし」
「とうさん、風花はジュニアシートのない車に乗らない方がいいって言ってたよ?」
何とか永瀬の車に乗ることを避けたい。僕はこれならばどうだという理由を放った。
「甥っ子乗せてるのがあるから大丈夫だよ」
永瀬の言葉を聞き僕は車の中を覗いた。三列シートの真ん中に永瀬はいて、永瀬の横の席にジュニアシートがあった。
「いや、でも……」
「早く乗って? バスが来るからここ停車やばいかも」
そう言いながら永瀬は後ろの席に移動した。
後ろを振り向くとまだバスは来ていない。なんか乗るまで車ずっとここに止まっていそうだ。風花は吸い込まれるように中へ。仕方なく僕も車の中に吸い込まれることにした。