愛おしい、君との週末配信✩.*˚【BL】
無地の水色、黄色い花柄、白い生地にクマの模様、ピンクのギンガムチェック。会話をしながら良さそうな柄を4種類手に取った。白のパールのビーズや白い花の大きめなビーズ、シュシュの中に入れるゴムも。
「羽月、糸は?」
「いつも持ち歩いてるやつあるから、それ使う」
「いつも持ち歩いているんだ? 今度何かほつれたらお直しよろしくね」
「う、うん……」
永瀬の何かがほつれて、それを縫ってる自分の姿は全く想像できないな。
レジに行く。財布からこのお店のポイントカードを出すと「羽月、カード持ってたんだ」と永瀬が反応してきた。
「もちろん、持ってる」
「俺も、今度作ってみようかな」
「別に無理して話を合わせなくてもいいぞ」
「いや、なんかお揃いな感じがいいなと思って」
「はっ? ポイントカードで?」
少しだけ、永瀬のことを可愛いと思ってしまった。だけどその考えはすぐに消去した。
買い物が終わると永瀬の兄の車へ。ちょっとした用事を済まし、それからずっと駐車場で待っていてくれたらしい。車に荷物を乗せると発車した。
「いつもより、買うもの多すぎない?」
「うん、今日はお客さんがいるから……」
前の席の会話をひっそりと聞いていた。
僕の立場は、お客さんか――
桜塚と山田は永瀬と小学生時代からの友達らしい。多分、桜塚たちは何度も永瀬が作ったご飯を食べてるんだろうな。そして僕よりも明らかにふたりは永瀬と親しい存在で。なんだろうこのモヤモヤした気持ち。
僕は窓から曇り空の街の風景を眺めていた。
あっという間に永瀬の家に着いた。
*
「羽月、糸は?」
「いつも持ち歩いてるやつあるから、それ使う」
「いつも持ち歩いているんだ? 今度何かほつれたらお直しよろしくね」
「う、うん……」
永瀬の何かがほつれて、それを縫ってる自分の姿は全く想像できないな。
レジに行く。財布からこのお店のポイントカードを出すと「羽月、カード持ってたんだ」と永瀬が反応してきた。
「もちろん、持ってる」
「俺も、今度作ってみようかな」
「別に無理して話を合わせなくてもいいぞ」
「いや、なんかお揃いな感じがいいなと思って」
「はっ? ポイントカードで?」
少しだけ、永瀬のことを可愛いと思ってしまった。だけどその考えはすぐに消去した。
買い物が終わると永瀬の兄の車へ。ちょっとした用事を済まし、それからずっと駐車場で待っていてくれたらしい。車に荷物を乗せると発車した。
「いつもより、買うもの多すぎない?」
「うん、今日はお客さんがいるから……」
前の席の会話をひっそりと聞いていた。
僕の立場は、お客さんか――
桜塚と山田は永瀬と小学生時代からの友達らしい。多分、桜塚たちは何度も永瀬が作ったご飯を食べてるんだろうな。そして僕よりも明らかにふたりは永瀬と親しい存在で。なんだろうこのモヤモヤした気持ち。
僕は窓から曇り空の街の風景を眺めていた。
あっという間に永瀬の家に着いた。
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