愛おしい、君との週末配信✩.*˚【BL】
お昼ご飯時。料理がちょうど完成したタイミングで桜塚と山田が到着した。
「肉の匂いがするな! ちょうど食べたかった」と、桜塚が言うと「今日は優心さまが来るからいつもよりも料理頑張るって永瀬言ってたよな? だから楽しみにしてた」と山田が続ける。
僕のいない場所でそんなこと言ってくれていたんだ――。
桜塚と山田はリビングの食卓席に座った。
食事が並べられる。当たり前のように、山田がカメラをセットした。
「これも、撮るのか?」
「うん。だけど羽月が嫌なら公開しない」
僕が質問すると山田が答える前に永瀬が言った。ただでさえプライベートで食事の時にジロジロ見られると落ち着かない。
「食べるところまで不特定多数の人にみられるのは、嫌だ」
「そうだよね」
永瀬のチャンネルの配信動画では食べているシーンが多数あるから、永瀬の今の発言はただ僕に意見を合わせてくれた。だけど嫌だと伝えたから公開はしないだろう。僕はカメラのことは気にせずに永瀬が炒めた塩コショウで味付けした鶏肉を口にした。ただ焼いただけの鶏肉。僕もうちでよく作る。だけど、どうしてだろう。とても美味しく感じる。
それは、永瀬が焼いたからだろうか――。
*
「肉の匂いがするな! ちょうど食べたかった」と、桜塚が言うと「今日は優心さまが来るからいつもよりも料理頑張るって永瀬言ってたよな? だから楽しみにしてた」と山田が続ける。
僕のいない場所でそんなこと言ってくれていたんだ――。
桜塚と山田はリビングの食卓席に座った。
食事が並べられる。当たり前のように、山田がカメラをセットした。
「これも、撮るのか?」
「うん。だけど羽月が嫌なら公開しない」
僕が質問すると山田が答える前に永瀬が言った。ただでさえプライベートで食事の時にジロジロ見られると落ち着かない。
「食べるところまで不特定多数の人にみられるのは、嫌だ」
「そうだよね」
永瀬のチャンネルの配信動画では食べているシーンが多数あるから、永瀬の今の発言はただ僕に意見を合わせてくれた。だけど嫌だと伝えたから公開はしないだろう。僕はカメラのことは気にせずに永瀬が炒めた塩コショウで味付けした鶏肉を口にした。ただ焼いただけの鶏肉。僕もうちでよく作る。だけど、どうしてだろう。とても美味しく感じる。
それは、永瀬が焼いたからだろうか――。
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