愛おしい、君との週末配信✩.*˚【BL】
 僕たちはそれぞれもらったプレゼントをしばらく見つめた。見れば見るほど綺麗だ。本当に僕の好みが分かっている。僕を、見てくれている。

「永瀬、やっぱり僕……永瀬のことが本当に好きだわ」

 永瀬の目が一瞬大きく見開かれ、すぐにいつものような柔らかい笑顔に変わった。目にはうっすらと涙を浮かべている。

「俺も優心のことが好き。優心と恋人になりたいぐらいに大好き!」

 あらためて言われると照れる。目を逸らしそうになったが、永瀬の真剣な眼差しに引き戻される。

「……うん、いいよ。永瀬が嫌でなければ、僕と恋人になろう?」
「恋人になってもいいの? 本当の話だよ?」
「うん」

 永瀬の顔がパッと明るくなり、手をぎゅっと握ってきた。

「はぁ、伝えるの緊張した。でも伝えて良かった。優心、一緒に幸せになろう!」

 しばらく手を握っていた。大雪が降る寒い冬の日だったが、心の中は春のように温かかった。



 お昼ご飯は肉を中心にした美味しい料理を永瀬が準備してくれていて、それを食べた。その後はのんびりと過ごした。

 天気が荒れてきて帰れる雰囲気ではなかったから永瀬の家に泊まることになった。肉料理が余っていたから、夜も一緒に食べた。可愛いクマが乗った甘いクリスマスケーキも一緒に。

 風呂に入り、永瀬のブカブカな紺色ジャージを借りた。リビングの壁時計を見ると二十一時半。

「いつもなら眠たくなる時間だけど、寝るのがもったいないな」
「優心はいつも早寝なんだね。もったいない気持ち、すごく分かるな」
「今日はずっと起きていようかな」
「そう言いながら、いつの間にか寝てそうだね」
「寝ないと決めたら、寝ないし!」

 暖かい部屋で、コーヒーカップに入った濃いめのココアを一緒に飲みながら、ずっと視界に入れておきたくて窓に吊るしたサンキャッチャーを眺めた。レジンの部分が常に永瀬のようにキラキラとしている。持って帰ったらどこに飾ろうかな。やっぱり自分の部屋の窓辺りかな?

 永瀬はお風呂に入った時以外、アクアマリンのブレスレットを腕につけてくれている。

< 49 / 52 >

この作品をシェア

pagetop