悪役令嬢と誤解され王子から婚約破棄を言い渡されましたが私にどうしろというのでしょう?
「明日の卒業パーティーで全てを終わらせよう。明日から、僕とリリアの未来がスタートするんだ」

どうしようどうしよう…。
卒業パーティーで婚約破棄発表なんて、絶対回避しないと!
この人恋愛小説マニアなのかな?
物語には良くある展開だけど、あれは完璧にフィクションだから!

「アルノート様、婚約破棄などいけません!」

「なに?もしかして、リリアは僕と結婚するのが嫌なのか?」

ギラリとアルノートの目が光った。

こ、恐い。
いっちゃってるよー。

断って逆恨みされたら大変だ。
何とか穏便に事を治めないと…。

「いえ、あの…誰が見てもジェリーナ様の方が優れているではないですか」

「だから何度も言っているだろう。そんなことは関係ない。僕はリリアと結婚したいんだ」

勘弁してくれ…。

「華々しくスタートを切ろう。明日の卒業パーティーで、ジェリーナに引導をつきつけるんだ。
これまでリリアをいじめてきた罰だ」

「いじめられてません!」

「リリア」

ガバっとアホ王子から抱きしめられる。

ギエーー!マジでやめて!!!
アホ王子は美形だけど、好きじゃない人に抱きしめられるのは嫌だよ!

「僕は君を選んだんだよ…」

耳元で囁かないでよ…気持ち悪い…。
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