この恋は、賞味期限切れ
5月にある定期考査は、一年の内容の復習が主で、少しだけ2年の内容が含まれる形だ。


私は勉強くらいしか取り柄がないので、2年の途中くらいまでの内容は予習してある。


そのため、陽菜乃や凪に勉強を教える時間は十分にあるのだ。


そして、始業式から1週間後、テスト範囲が提示された日の放課後から3人でカフェで勉強をすることになった。


しかし、今回は悲惨だった。


「ねえ悠月、不等式ってどーやって解くの。」
「なあ、集合ってなんだっけ?」


あまりにも去年の内容を覚えていない2人に、私は心底呆れながらひとつひとつ教えていく。


「不等式にはこの公式を変形させて当てはまるの。」
「集合は、簡単に言うと数の集まりのこと!」


勉強会は、凪と陽菜乃の距離を近づけるなど考えるような暇もなく、ただただに2人に勉強を教えているだけの時間になった。


しかし、私にも予定がある。


週に一回のピアノのレッスンをサボるわけにはいかないため、水曜日だけはふたりに休息を与えることにした。






< 12 / 12 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop