この恋は、賞味期限切れ
その日の放課後、私は重たい気持ちのまま陽菜乃に勉強会について切り出した。


おそらく陽菜乃を勉強会に誘い出すことは簡単だ。


なぜなら、


「陽菜乃、今回のテストは大丈夫そ?」


「いやむり。今回こそ赤点回避は諦めるしかないわ」


そう。この通り、陽菜乃は性格だけが残念美少女なのではなく、勉強も壊滅的なのだ。


そのため、毎回私がテスト前に陽菜乃に勉強を教えている。だから、今回は凪が増えるだけでやることは変わらないのだ。


「今回も私の成績は悠月にかかってるから。頼んだ。」


「わかってるって。でも今回凪もやばいらしくて、一緒に勉強してもいい?」


よし。これで陽菜乃がOKしてくれれば完璧だ。


「また凪?まあでも悠月勉強できるし仕方ないか。」


よし。これで一歩凪の恋は前進した。


......私の恋はヒビだらけなのは見ないことにしてそう思った。
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