地の果てに咲く花
桜駒を心配して頭を抱えてる彼をチラッと見て言う。

「ねえ、魁眞さん。この子、魁眞さんの弟だよ」

その言葉に魁眞さんは驚いて後ろを振り向き、落合はバッと顔を上げた。

「……じゃあ、お前が聖杜かな。俺は魁眞。聖杜とは異父兄弟だよ」

魁眞さんはミラー越しに優しく笑った。

「あ、はい……」

落合は初めて会う異父兄に気まずそうに顔を逸らす。

こーゆーとこ……ちょっと桜駒と似てるかも。

「あのさ……この手紙、行った後って書いてるだろ……?でも、何で……」

何で?何で桜駒の言う通りにしなかったのかって?

だって仕方ないじゃん。

「桜駒はきっと、貴方に会いたいだろうから」

桜駒は言った。

『お兄ちゃんに渡すのは、私が発った後にしてね』

だけど、本当は会いたいんだよね?
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