ポヨポヨな彼の正体を突き止めたいのですが?!
11th Day
怖かった。
顔が?
ううん、嫌われるのが。
もう、話しかけてくれないんじゃないかっていう焦りもある。
あの日、授業終わってから宙斗と話をしようと後ろを探すも、あっという間に姿を消していた。
どうしたらまた話せるんだろう?
そう思ってからもうかなりの日にちがたつ。
授業に出てるはずなのに、全然会えないでいる。
イベントは明後日に迫ってるのに、どうすればいい?
電話もしてみたけど、全然出てくれない。
「カンチ! 久しぶり」
「沢田くん」
「サワでいいってば。どう? 一緒にイベント行く人とコンタクトできた?」
「まだ……」
「それなら、チケット無駄になっちゃうよな」
「そう…だね」
「実はさ、1人行きたいヤツいるんだけど、そいつに譲れないかな?」
「ダメ! 絶対ダメ!!」
「おおっ、そっか。ごめん。さっきの忘れて。その子と早く連絡取れるといいな」
「ううん。ごめんね。その人、ものすごく楽しみにしていたから、絶対連れて行きたいよ」
「じゃ、また会場で会えたらな」
そう言うと、満面の笑みで行ってしまった。
さあ、探そう。
宙斗を。
追いかければきっと逃げてしまうから、目立たないように、彼が行きそうなところを探そう。
いつも、向こうから来てくれるから、全然見当もつかない。
美味しいものが好きだから、とりあえず校内のカフェ?
図書館は?
思いつくだけ、行ってみよう!
4時間かけてあちこち探すも、全く見つからなかった。
そう簡単に見つからないか……。
「よう、何してんの?」
声がする方を向くと、イケメン軍団の1番背の高いヤツが立っていた。
威圧感がすごい。
背の高さって、時々凶器になるんじゃないかって思う事がある。
腕の長さだって全然違う。
あのムチのような腕で叩かれたりしたら、それこそ吹っ飛ぶかもしれない。
「人探し」
「ああ、あのデブ?」
「デブじゃない! ちゃんと宙斗って名前があるんだから!!」
「宙斗…ね。わかったよ。次からは名前で呼ぶ」
「どうも」
なんか調子狂う、こんなに素直だと。
「その宙斗なら見かけたぜ」
「え? どこで? 教えて!」
「耳かせよ」
「なんで?」
「その方が、すぐにつかまるかもよ」
半信半疑だったが、見つけるチャンスだ。
彼に近づく。
耳に、息がフワッとかかった。
それから、小声で囁かれた。
「お前の真後ろ」
え?
後ろを振り向くと、宙斗が立っていた。
「よう、何か用があるんだろ? 宙斗くん?」
「みうちゃんから離れて!」
久しぶりの宙斗の大きな声。
イケメンの囁きよりも、なぜか全身に響いた。
鼓動が早くなる。
「コイツ、ずっとお前の後ろにチョロチョロいたぜ?」
イケメンが笑いながら言った。
「ずっと真後ろにいたんだ……。なんか、さすがだね」
「みうちゃん、何もされてない? あ…それとも、僕…ジャマしちゃった?」
「してない。探してるの知ってるんだったら、さっさと出てきなさいよ!」
「だって、せっかく友達できて楽しそうだったから。僕といる時よりも」
「もう、わかってないんだから。アンタと一緒の時の方が、そのままの私」
「素でいられるってこと?」
「そう。アンタにだったらどんな文句言っても、ワガママいっても許してもらえるでしょ?」
宙斗が不思議そうに私をじっと見つめて、コクンとうなずいた。
「なあ、やっぱアンタら付き合ってんだろ?」
二人、声を偶然にハモらせて答えた。
「「付き合ってません!!」」
背の高いイケメンが、大声で笑った。
「やべぇぐらい、息ぴったり」
そう言うと、手をヒラヒラさせて去って行った。
「いちいち行動がイケメンなの、ちょっとムカつく」
「やっぱり、みうちゃんはイケメンが好物じゃん!!」
「そうだけど?」
悔しそうにジタバタしている宙斗だった。
顔が?
ううん、嫌われるのが。
もう、話しかけてくれないんじゃないかっていう焦りもある。
あの日、授業終わってから宙斗と話をしようと後ろを探すも、あっという間に姿を消していた。
どうしたらまた話せるんだろう?
そう思ってからもうかなりの日にちがたつ。
授業に出てるはずなのに、全然会えないでいる。
イベントは明後日に迫ってるのに、どうすればいい?
電話もしてみたけど、全然出てくれない。
「カンチ! 久しぶり」
「沢田くん」
「サワでいいってば。どう? 一緒にイベント行く人とコンタクトできた?」
「まだ……」
「それなら、チケット無駄になっちゃうよな」
「そう…だね」
「実はさ、1人行きたいヤツいるんだけど、そいつに譲れないかな?」
「ダメ! 絶対ダメ!!」
「おおっ、そっか。ごめん。さっきの忘れて。その子と早く連絡取れるといいな」
「ううん。ごめんね。その人、ものすごく楽しみにしていたから、絶対連れて行きたいよ」
「じゃ、また会場で会えたらな」
そう言うと、満面の笑みで行ってしまった。
さあ、探そう。
宙斗を。
追いかければきっと逃げてしまうから、目立たないように、彼が行きそうなところを探そう。
いつも、向こうから来てくれるから、全然見当もつかない。
美味しいものが好きだから、とりあえず校内のカフェ?
図書館は?
思いつくだけ、行ってみよう!
4時間かけてあちこち探すも、全く見つからなかった。
そう簡単に見つからないか……。
「よう、何してんの?」
声がする方を向くと、イケメン軍団の1番背の高いヤツが立っていた。
威圧感がすごい。
背の高さって、時々凶器になるんじゃないかって思う事がある。
腕の長さだって全然違う。
あのムチのような腕で叩かれたりしたら、それこそ吹っ飛ぶかもしれない。
「人探し」
「ああ、あのデブ?」
「デブじゃない! ちゃんと宙斗って名前があるんだから!!」
「宙斗…ね。わかったよ。次からは名前で呼ぶ」
「どうも」
なんか調子狂う、こんなに素直だと。
「その宙斗なら見かけたぜ」
「え? どこで? 教えて!」
「耳かせよ」
「なんで?」
「その方が、すぐにつかまるかもよ」
半信半疑だったが、見つけるチャンスだ。
彼に近づく。
耳に、息がフワッとかかった。
それから、小声で囁かれた。
「お前の真後ろ」
え?
後ろを振り向くと、宙斗が立っていた。
「よう、何か用があるんだろ? 宙斗くん?」
「みうちゃんから離れて!」
久しぶりの宙斗の大きな声。
イケメンの囁きよりも、なぜか全身に響いた。
鼓動が早くなる。
「コイツ、ずっとお前の後ろにチョロチョロいたぜ?」
イケメンが笑いながら言った。
「ずっと真後ろにいたんだ……。なんか、さすがだね」
「みうちゃん、何もされてない? あ…それとも、僕…ジャマしちゃった?」
「してない。探してるの知ってるんだったら、さっさと出てきなさいよ!」
「だって、せっかく友達できて楽しそうだったから。僕といる時よりも」
「もう、わかってないんだから。アンタと一緒の時の方が、そのままの私」
「素でいられるってこと?」
「そう。アンタにだったらどんな文句言っても、ワガママいっても許してもらえるでしょ?」
宙斗が不思議そうに私をじっと見つめて、コクンとうなずいた。
「なあ、やっぱアンタら付き合ってんだろ?」
二人、声を偶然にハモらせて答えた。
「「付き合ってません!!」」
背の高いイケメンが、大声で笑った。
「やべぇぐらい、息ぴったり」
そう言うと、手をヒラヒラさせて去って行った。
「いちいち行動がイケメンなの、ちょっとムカつく」
「やっぱり、みうちゃんはイケメンが好物じゃん!!」
「そうだけど?」
悔しそうにジタバタしている宙斗だった。