苦手な同僚が同担だった件について。
ロボット女子のオンとオフ
「橋本さん、少々よろしいでしょうか」
「はっ、はいっ」
「チェックした資料、不備が目立ちました。修正点まとめてありますので再提出お願いいたします」
「す、すみませんっ」
「失礼ですが、ご自分でセルフチェックされていますか?」
「すみません……」
「……よくご確認ください」
私がチェックした資料を渡すと、橋本さんは萎縮して縮こまっていた。
彼は確か新卒二年目。まだまだ甘さが抜け切らないようだ。
「天王寺さん、今お時間よろしいでしょうか」
「あ、はい」
「頼まれていたマーケティング資料、先程メールしております。お時間ある時にご確認いただけますでしょうか」
「えっ、もう!? 流石角田さん!」
「恐れ入ります」
「角田さんにはいつも助かってるよ。ありがとう!」
「いえ、当然ですから」
天王寺さんは私より一つ上だが、クリエイティブチームのリーダーを務めている。
明るくて優しく、そして美人で人望も厚い。
私とは違って。
「そうだ角田さん、今日飲み会やろっかーって言ってるんだけど、角田さんも来ない?」
「……すみません、予定がありますので」
「そっかー、残念。急に誘ってごめんね」
「いえ……」
私なんて誘ったら、場が盛り下がるだけなのに。
好意なのだとは思うけど、彼女の誰にでも優しいところは少々苦手に思う。
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