かりそめの恋人なのに、溺愛が止まりません

第六 衝撃の告白だった

つぐみは後先考えずに光高の元を出て来てしまった。

(どうしよう、いく宛もなくて、私はなんて愚かなの)

そんな矢先、つぐみは生理が遅れていることに気づいた。

(まさか、光高さんの赤ちゃんが出来たの?)

つぐみはこの日の夜はホテルに泊まった。

そして次の日産婦人科に向かった。

「おめでとうございます、二ヶ月目に入ったところですよ」

つぐみは嬉しい反面、どうしたらいいのか、考えを巡らせていた。

(光高さんは私に愛情は感じていない、赤ちゃんが出来たなんて迷惑なだけだよね)

その頃、光高はつぐみが柿崎のところにいるのか確かめたかった。

「柿崎、つぐみが世話になって申し訳ない」

「なんのことですか、つぐみがどうかしましたか」

(えっ、つぐみは柿崎のところにいるのではないのか、それとも知らない振りでもしてるのか)

「いや、なんでもない、この間の電車が停まった時のことだ」

「それならいいんですが、いい加減愛情のない関係を続けていくのは相手を苦しめるだけです」

「愛情がない関係とつぐみが言ったのか」
< 40 / 46 >

この作品をシェア

pagetop