シクシクとワクワクの星
「ワクワクすると、シンクロが起こる?」
シクシクは、ぼんやりと夜空を見上げた。


遠くの宇宙でまたたく 青い光 。



「……シンクロって、何?」



光る生命体は、ふわりとシクシクの前に浮かび、ニコッと微笑んだ。



「シンクロはね、ワクワクとつながるものが現れるサイン!✨」



「サイン……?」



「うん! ほら、さっきワクワクしたら、星が光ったでしょ?🌟」


「それって、シクシクのワクワクと、宇宙がつながった証拠なの!」



「……宇宙が?」



シクシクは、理解できないまま、星を見つめた。


「だって、ワクワクなんてただの気持ちでしょ?」



光る生命体は、クルクルと回りながら言った。



「そう思うでしょ? でもね、宇宙ってワクワクのエネルギーで動いてるんだよ!✨」



「宇宙が……ワクワクで?」



シクシクは困惑した。
この星では、ワクワクすることなんてなかった。
だから、ワクワクが何かを変えるなんて、考えたこともない。



「でも、さっきの星は光ったよね?💡」


「それって、シクシクのワクワクが何かとつながった証拠!💖」



「……何かとつながる?」



シクシクは、小さな声でつぶやいた。

その瞬間——



🌌 パチン!



遠くの宇宙で、再び 青い光 が瞬いた。



「ほら、また!🌟」



光る生命体は、楽しそうに指をさす。



シクシクは、目を見開いた。
(まさか……さっきのが本当に……?)



ワクワクしたから、光った?
それとも、光ったからワクワクした?



考えれば考えるほど、胸の奥が くすぐったいような、不思議な気持ち になっていく。



「……これって、本当に僕のワクワクと関係あるの?」



シクシクは、思わずつぶやいた。



「あるのよ!💖」



光る生命体は、嬉しそうにくるくると回る。



「だって、ワクワクってね、ただの気持ちじゃないの!」

「それは、もっと広い世界とつながる、すごいエネルギーなんだから!💫」



シクシクは、まだ信じられなかった。
でも、確かに。
ワクワクを試したら、星が光った。



「……ワクワクって、なんだろう。」



その瞬間、どこか遠くの宇宙で、また小さな光が瞬いた。



✨ 次回予告 ✨
次回、第4話 「シクシク、変化が怖い?」

ワクワクが何かを変えると知ったシクシク。
でも、それは少し怖くて……?
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