ガテン系おまわりさんの、溺愛彼女



「これは遠いし……、これは、ちょっと難しいかな?」

 アルバイトの昼休み。昼食を食べ終えてから、私はボランティア団体の広報誌を前にして、眉間に皺を寄せていた。

「優花ちゃん、お疲れー。って、どうしたの? 難しい顔しちゃって」

 休憩室にやって来た照井さんは、私を見るやいなや目を丸くした。

「え、そんなにとんでもない顔してました?」

「とんでもないというか……何かテストの問題でも解いてるのかと思ったわ。これってもしかして、求人誌?」

「いえ、そのっ……今度のお休みの日に、何か学童以外のボランティアに参加しようかなと思いまして」

 ボランティア団体の広報誌には、ボランティアの募集情報も掲載されている。私は、それを見ていたのだ。

 黒崎さんと学童で再会してから、早三日。私たちは連絡先を交換して、二人で参加するボランティア先を探していた。

 黒崎さんに協力することになったものの、彼も私も交代勤務ということもあり、なかなか休みが合わない。そのため、次に休みが合うのは五月のゴールデンウィーク期間中の一日のみだった。

 広報誌にはたくさんのボランティア募集が並んでいるものの、その日一日限り、ピンポイントで参加できるものは、なかなか見つからない。

「相変わらず、熱心だねえ。ちなみに、いつ参加したいの?」

「五月の三日で……友だちと参加したいんですけど、休みがその日しか合わなくって」

 黒崎さんのことを友だちと呼んで良いのか少し迷いながら、私は言った。

「なるほどね。ご近所さんにも、ちょっと聞いてみるわ」

「あ、ありがとうございます!」
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