ガテン系おまわりさんの、溺愛彼女

まさかの再会

 それから三日後。私は意外な場所で、黒崎さんと再び顔を合わせることとなる。

「皆さん揃いましたので、ミーティングを始めたいと思います」

 主任放課後児童支援員である北野さんのひとことで、学童のミーティングは始まった。

 私は仕事が休みの日、趣味で学童ボランティアに参加している。そして今日も、ボランティアに来ていた。

「暖かい季節にはなりましたが、クラス替えや進級などの環境変化もあって、今は子どもたちが体調を崩しやすい時期でもあります。ですので……」

 事務所の円卓に座り、スタッフたちは北野さんの言葉に耳を傾ける。学童のスタッフはメンバーが大体固定されているので、ほぼ全員が顔見知りだ。

 しかし、よく見ると北野さんの隣に、黒崎さんが座っていたのである。

「私からの周知事項は以上となります。それでは最後に、今回ボランティア初参加の方を紹介します。黒崎さん、お願いします」

「はい。始めまして、黒崎大和と申します。初めて参加するため、至らぬこともあるかと思いますが、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いします」

 そう言って、黒崎さんは皆に向けてぺこりと頭を下げた。
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