恐怖姉妹
勝てるはず
シロの死骸の効果は想像以上に大きかったようで、愛乃は翌日も学校に来なかった。
「これでまた差をつけることができる」

と、柚柚はひどく嬉しそうだ。
できればこのまま欠席を続けて卒業すら危うくなってほしいと願っている。

「梨里、パス!」

体育場業でそんな声があちこちから聞こえてくる。
今日の授業はバスケで、それは梨里の得意スポーツのひとつだった。

「シュートいけぇ!」


< 79 / 233 >

この作品をシェア

pagetop