恐怖姉妹
この教室では実験などを主に行っているため、ひとつのテーブルがとても大きくなっている。
ふたりの体が隠れるスペースは十分にあったし、薬品を扱うために窓も廊下側のドアも常に開きっぱなしだ。
こんなに脱出しやすい教室、他にはない。
ふたりは音も立てずに実験室を後にすると、すぐに自分たちの教室へと向かったのだった。
☆☆☆
さっきの会話で聞いていた通り、拓真の体操着はまだロッカーの中にあった。
梨里はそれを取り出すと躊躇すること無く中身を広げて、自分の机からカッターナイフを取り出した。
「切り刻む?」
柚柚に聞かれて梨里は小さく頷く。
そして伸ばしたカッターの刃を拓真の体操着の上に滑らせた。
ふたりの体が隠れるスペースは十分にあったし、薬品を扱うために窓も廊下側のドアも常に開きっぱなしだ。
こんなに脱出しやすい教室、他にはない。
ふたりは音も立てずに実験室を後にすると、すぐに自分たちの教室へと向かったのだった。
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さっきの会話で聞いていた通り、拓真の体操着はまだロッカーの中にあった。
梨里はそれを取り出すと躊躇すること無く中身を広げて、自分の机からカッターナイフを取り出した。
「切り刻む?」
柚柚に聞かれて梨里は小さく頷く。
そして伸ばしたカッターの刃を拓真の体操着の上に滑らせた。