ホスト科のお世話係になりました
みんながそこまで私のことを考えてくれていたんなんて、知らなかった。
さっきとは違う意味で涙が出てきて、それも指先でぬぐった。

「みんな……ありがとう」

涙で震える声で言うと、汰斗がクラッカーを鳴らした。
「さぁ、みんな飲んで食べて。今日は仕事のことは忘れて楽しもう」
「おぉー!」

私達は全員で天井へ向けて拳を突き上げ、同意したのだった。

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