ホスト科のお世話係になりました
「ボクは増田侑介だよ。こっちの筋肉質なのが坪井大」
「よろしく」

マルチーズ侑介に紹介されて大が白い歯をのぞかせて笑いかけてくる。
「よろしくお願いします。で、ホスト科ってなんですか?」

それが一番肝心なところだ。
先生に言われるがままここまで来たはいいが、肝心の生き物もいなければよくわからない4人組に囲まれるハメになってしまって居心地が悪くて仕方ない。

「僕たちはこの学校で女子生徒を癒やすための部活動をしてるんだよ」
説明してくれたのは尋だった。

さっきから人を包み込むようなおおらかな笑みを浮かべていて、心を許してしまいそうになる。
「はぁ……」
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