Dearest 2nd 〜Moon〜
……まだ手が震えて、急な出会いに全然頭が追い付かない。
まさか彩に会えるなんて、1分前まで思いもしなかった。
「……な、何かまだ信じられへん。
……ほんまに夢みたいやし……。」
“夢じゃない”のを確認したくてその手で彩の頬に触れてみる。
───フワリ……
感じた感触は、確かに温かくて。
……夢じゃ、ない……。
「……びっくりした?」
彩が嬉しそうに微笑んで、そう尋ねてくる。
「……うん、かなり……。」
「……あたしなんかがプレゼントでごめんね……。」
「……いや……
むしろ一番嬉しい……。」
「……朝岡さん……」
「───はいはいはーいっ!!!!!
イチャイチャモードはそこまでーっっ!!!!!
オレ達がいること忘れないでくれるー???」
壱がパンパンと手を叩き、俺と彩の甘くなりかけた雰囲気を制止して来た。
「……いっ、いっちゃんてばまたそんな事言う~!!!
イチャイチャなんかしてないもんっ……!!!!
───ねぇっ!?!?朝岡さん!!!」
「否定はせぇへんぞ、俺は♪
彩が許してくれるならもっとくっついてもい──…」
「───朝岡さんっ!!!!!」
「───はい、イチャイチャうざーい。特に純がうざーい。」
「……マリア、お前な、誕生日の主役にそれはないやろ。」
「───ウザイのに変わりはない。」
「……マ・リ・ア~?」
「───あぁーもうっ!!
せっかくの鍋が冷めるよ鍋が!
───早く全員集合して着席しろっ!」
「「「・・・・・」」」
────スタスタ…。
黙っていた吾郎がついに怒号を響かせ、俺達は無言で隣の部屋へと移動した。