Dearest 2nd 〜Moon〜


「……どしたの純」


「用事でもあんのか??」


「まさか行かないとか言わないよねーっ!?」



「……いや、だからさ……」



口々にそう言うマリア、吾郎、壱のノリノリな感じが逆にビビる。



何故そんなに乗り気なんだ、コイツら……。
 




「バイト入ってないんでしょ?」



「まぁ入ってない…けど…」



「行かないなら行かないで放ってくぞ?
いいのか純、彩ちゃんの卒業式の姿見れなくても。」



「・・・・」



「そうだよ純ー!素直になっちゃいなよッ!!
アヤヤの卒業式出たいくせにー♡
ほんとは出たくてたまらないくせにー♡♡♡」




「・・・・」




話を畳み掛けてくる三人がニヤニヤ俺を見つめる。


俺の弱点が彩だと分かると反抗の術がないって分かっているんだろう。


……いや、間違ってはないんだけど。




「卒業式終わったらみんなでパーッと御祝いに飯食いに行ったりしよーぜっ!!」



「いいね、それ」



「あたし焼き肉がいいな〜」



俺抜きでキャッキャしながら卒業式後のプランまで立て、“これでも来ないの??”という三人の視線が痛い。



………う〜ん……、






「あ~…もうしゃあないなー…」





ハァっと溜め息を吐き、





「────ほんなら行くか!彩の卒業式♪」




そう言うと、三人は罠に掛かった、とばかりにニヤリと笑った。




「そうこなくっちゃ!!
あ~楽しみだなアヤヤの卒業式ッ♡♡」



「猿の学校は卒業式なかったのー??」



「うっせーな!!オレ猿の学校なんか行ってねぇわ!!」



「ま、まぁまぁ……」




いつものようにギャーギャー言い合う仲間にフッと笑いを零していると





────……♪…♪♪




俺のケータイが軽快な着信音を鳴らした。




────カチッ




「ん?」




開いたケータイに、着信相手を表示された名前に驚いた。








【着信; 弥生】




 


────弥生……?



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