Dearest 2nd 〜Moon〜
車の窓ガラスから大量の紫外線を浴び、地元に付いたのは数時間後。
…───パタン!
地元ではなかなかデカイ図書館付近に車を停め、セミの大合唱の中を歩いていく。
夏は何となく気分が開放的になる気がして好きだ。
日が暮れるのも遅いし、海とか行けるし、夏の風物詩の花火もある。
───…いつからだろう。
夏の海も花火も夕焼けも。
その光景を頭に浮かべれば、必然と君も俺の隣で笑っているのは。
「……はぁ…あほやよな~…」
ぽそっと自分をたしなめ、たまたま目に入ったカフェに目がいく。
……が。
「……あれ?」
その“たまたま”目がいったカフェの窓ガラスに何故か君が映っている。
────ドキッ…
……こんな偶然ってあり?
夏の妄想から現実に切り換える程、俺は器用でもなくて。
暑いアスファルトに根が這ったように、しばらくそこから動けないでいた。